【第1話】最悪の偶然!知らずに会社の同僚をエクセルで管理



あなたは、自分のことを”ぽむぽむ“と呼んでしまう女の子とデートしたことあるだろうか。

「あやかはね〜」とか、「りさはね〜」とか、一人称に名前を持ってくるレベルの生易しいメンヘラではない。由来のわからない「ぽむ」を呼び名に使うようなこじらせ女子だ。

当時の僕は、丸出しの地雷を自ら踏みに行くほどの武士だった。

そんなMiss.地雷とは一晩だけの関係で終わると思っていたが、まさかの世にも恐ろしい事態が発生した。

そんな女の子をエクセルで管理した時の物語だ。

出会いのきっかけはマッチングアプリ

出会いのきっかけはpairs(ペアーズ)だった。ペアーズはマッチングアプリの1つである。ペアーズの攻略法や詳しい解説などは別の時に話したいと思うが、まずは自称・ぽむ子(仮)のプロフィールを話していこうと思う。

元地下アイドル・ぼむ子のプロフィール

ぼむ子は元地下アイドルで当時23歳だった。普段は会社の派遣事務として働いている。顔はアイドルをやっていただけあってかわいい系で、体系は男性が好きそうなまるみを帯びた感じ。

服装は白ニットを着ていて、肌は色白だった。

LINEの後には♡や☆を複数並べて多用する。そしてLINEの返信も秒速で既読がついて、まばたきのために目を閉じた次の瞬間には返信がもうきてる。そんなタイプの女の子だった。

だからか、マッチングしてから遊ぶ予定を取り付けるまで1日かからないほどスムーズだった。

女の子は知らない人と会う時、普通は警戒するものである。だから、出会いがスムーズであればスムーズであるほど”ヤバイ“のは直感的に分かっていたのだが・・・

ぽむ子とのデート

2015年の6月頃だっただろうか。

待ち合わせ場所は新宿東口。普通であればレストランを予約してもよいだろうが、遊びに行く場所はカラオケを提案した。

理由は簡単で、元地下アイドルに自分の持ち歌を歌わせるプレイがしたかったから、それだけだ。むしろ「それだけのために会う訓練」だと自分に言い聞かせていた。

 

土曜夜8時、新宿のカラオケ

事前のやりとりのなかで元地下アイドルをしていたということで、「歌声をききたいから」とスムーズにカラオケに誘うことができた。

ただし、初めてのデートでカラオケを指定する男は、本命だと思っていないと思ったほうがいい。

なぜならカラオケには大きく2つの仕掛けがあるからだ

  • 女の子と横並びで座れる
  • 部屋がうす暗い

横並びで座れるメリットは大きい。なぜなら体に触れる機会が増えるからだ。また、薄暗いと多少のドキドキ感がうまれ、ムードが盛り上がる効果もある。

だから、素早く女の子と距離を詰めたいときは対面の席ではなく、L字型、あるいはI字型の席で横並びで座ると良いだろう。

話しを戻すと、気持ち悪いほどにシナリオ通りにスムーズにことが運んだ。

ただ、会話の中で「職場の最寄駅が同じこと」が分かったことを除いては。

とはいえ、ビジネス街で最寄が同じであることは良くあることなので、その時は大して気に留めなかった。

2次会はマンガ喫茶

1次会の反応から、もうどこへ連れて行っても問題ない状態が確認できた。なので、マンガ喫茶に連れて行った。マンガ喫茶は密室だ。だがここで何か”コト”を起こすほどゲスではない。

マンガ喫茶の良いところは、密室なので体を自然と密着させることができる。
触れて女の子が嫌がらなければもう警戒心はない。「あっち向いてほい」するだけで爆笑がとれるほど、いちゃいちゃ度は最高潮に達していた。

僕も密着感から次第に気分が高まっていき、その日は”雄”になることを決めた。

“終着点のエレベータ”で絶望に突き落とされる

ついに本日の終着駅へと誘い出すことに成功した。

ラブホというのは恋愛ごっこの”終着駅”といっても過言ではない。

女の子を終着駅に誘い出す方法は、世の男性の永遠の課題だ。

ただ、帰りの道で手を握った握力で脈アリナシを判断するとか、そんな手段を使わなくても、今回はストレートに「ホテル行こう」でOKをもらった。これこそが地雷女たるゆえんだ。

土曜日はホテルが込み合っていたが、スムーズに空室をみつけだした。すでにゴールキーパーが居ないゴールにシュートを打つぐらい簡単なお仕事と化していた。

この時、ぼくの脳内では勝利のファンファーレが鳴り響いた。2人で手をつなぎながらホテルのエレベータに乗り込み、内容のない談笑をしていたその時だったーーー。

彼女のバッグのなかから”あるもの”が顔を出していた。

 

この瞬間、気づいてしまった。

 

バッグのなかから出ている”ソレ”はうちの会社の社員証だった。

ソレ“を見た瞬間、サーっと汗が引くのを感じた。膝は震え、ファンファーレは鳴り止んだ。代わりに、破滅への輪舞曲(ロンド)が演奏を始めた。

そんな感情を知る由もなく、「チーン」という音とともにエレベータは目的地へと止まった。

もう、すでに引き返せないところまで追い込まれていた。

部屋に入るや否や「きょ、今日はつかれたわー!」とか言いながら僕はそっこーで寝ようとした。
しかし、そんな水を差すような行動を許すはずもなく、既に高まっている彼女はキスをしてきた。不本意な戦が開戦してしまった。

 

それからの20分は人生で一番絶望した前戯だった。

 

“作業”をこなしながら、週明け会社で対面するかもしれない恐怖が脳内を渦巻いた。
会ったらどうしよう。近くの部署だったらどうしよう。僕は、責任を取らなきゃいきないのか・・・そんなことばかり考えていた。

 

そして時間は過ぎ、無情にも最後の”作業”をする刻がやってきた。

額の汗はとまらず、膝まで震え始めた。

 

これをしたら人生終わる
これをしたら人生終わる
これをしたら人生終わる
これをしたら人生終わる

 

彼女の”洞窟“に入るまでの5秒間、ついに恐怖が頂点に達した。

 

その時、僕の体に異変が起きた。

僕の”ぼく”は何も機能しなくなったのだ。
電源が落ちたかのようにピクリとも動かない。

どうやらスリープモードに入ったようだ。

僕の”ぼく”は恐怖に打ち克つことができず、自ら生命活動を停止したのだ。

男性は下半身で動いているなどと揶揄(やゆ)されるが、まさにその通りだった。
僕の”ぼく”の緊急装置(エマージェンシーコール)が作動したようだ。

ふにゃふにゃで、ピクリとも動かない”ぼく”は当然のように「死への洞窟」に進むことはできず、戦は突如終戦を迎えた。

そしてそれを良いことに、僕は「ごめんね」とうい言葉を残して、背を向けてそっこーで寝た。

眠れぬ夜ではあったが、最後の一線を防衛した安堵の方が大きかった。

こうして、この「恐怖の1時間」は、3年越しに事細かに思い出せるほどに心に刻み込まれた。

 

世はそれをトラウマと呼ぶのだろうが・・・

 

後日談としては、やはり会社でハチ合わせ、LINEで「同一人物かどうか」確認がきたが、別人だと言い張った。

 

しかし、不運なことに同期の同僚だったことから、ぼくが嘘をついていることはバレているようだった。

 

もし、最後の一線を越えていたら・・・

 

そう思わずにはいられない、そんな物語だ。

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