【第3話】合コンで一目惚れされた超肉食CAをエクセルで管理


「顔がタイプ」

男としてそう言われること以上に嬉しいことはない。

性格が良い男性が好きとか、そういうキレイごとじゃなくて、顔がタイプって言ってくれると何だか1番のアイデンティティーが認められた気がして、僕としては一番嬉しいのだ。

そんなことを、合コンという自分の女友達や、初対面の男性たちの周りいるなかで出会って5分で言ってしまう肉食系女子の話だ。

キャビンアテンダント・あや

「今日、CAと合コンあるけどくる?」

大学時代の同期からそんなLINEが飛び込んできたのは、合コン当日、会社が定時になる少し前の時間だった。

平日には基本予定をいれないタイプの僕は、迷うこともなく二つ返事で参加することを決意した。

開催場所は新宿三丁目のとある居酒屋とのこと。

男子は、大手広告代理店の友人とその同期と僕の3名、一方で相手はCAだった。

職業で人を好きになるって今の時代においてくだらない発想かもしれない。しかし、男の中でCAというのは特別な響きであることは間違いない。

男はなんでCAが好きなの?」って聞かれてもそんなことは分からない。

おそらくそれはお母さんのお腹の中にいる時、胎教が始まるもっと前から刷り込まれた感覚だろう。

僕は仕事を明日に持ち越すことで強制的に仕事を切り上げ、風を切りながら颯爽と会場へ向かった。

オトナの飲み屋街がおおく並ぶ街、新宿三丁目。

合コンとは不思議なもので、女の子は決まって遅刻する。たぶん7割ぐらいの確率で。

1人づつ入りたくないからとかそういう理由があるのだろう。その日もやはり男が先に3人揃ってしまった。

初対面の男子メンツに軽く挨拶をした。広告代理店の幹事の同期だ。話を聞くと仕事はかなり優秀のよう。しかし、「あ、こいつには勝てるな」と心のなかで確信した。

仕事ができるやつは、アソビもできる。」というのが上司の教えだが、そんなことはない。

仕事の出来不出来とアソビは全く別の技術だ。

競合他社の3C分析を終え、約束の時間から15分過ぎたころようやく女の子が3人やってきた。

女の子がコートを脱ぐあいだにすかさず2秒で容姿をチェックする。左の娘はまあまあアリ。真ん中の娘は割とタイプ。右の娘はないな・・・。ちなみに僕は左側に座っている。

—自己紹介。

自己紹介は本当に苦手だ。名前を言って出身地をいって仕事を言って好きな女性のタイプ(芸能人)を言わなければならないからだ。

僕が好きな芸能人なんてマニアックなグラビアアイドルとかコスプレイヤーだ。

「う~~ん、本田翼かな」

ちょっと考えたふりを見せたうえで言うのがポンイントだ。

「あ~~~、なるほどね!!かわいいもんねえ!!!」

本田翼は合コンにおいて「正解」だ。高望み感は若干あるものの、女子が好きな女子をいうと女子は納得してくれる。

でも本当は、モデルなんかよりムチムチした肉付きの良くて普通よりちょっと可愛ければ芸能人はみんな好きだ。ほとんどの男は別にモデル体型なんて好きではない。

でもそんなことを言ったら一瞬で場の空気が終わるので、毎回嘘をつかないといけないから苦手だ。

そんな”お決まり”の退屈な自己紹介を流しながら聞いていたら、突如思いもよらないことが起きた。

ある女性の番になりり自己紹介をきいていると

 

「てか、まんちゃの顔タイプなんだけど・・・笑」

 

「えっ?」

初めての経験だった。

まだ、開始5分。合コンで周りの人がいるなかで、しかも堂々と本人を目の前にして「顔がタイプ」と言い切ってしまう状況に唖然。

少なくとも初めての経験だったので、冷静さを取り繕いながらも心の中では「今日は勝った」と大興奮したのを覚えている。

さて、今さらながら相手3人のプロフィールを紹介する。

あや:某航空会社のCA。肌は色黒でムチムチ体型。顔も可愛い。初対面で告るレベルの肉食系。ストレスで溜まってるのかも。

ともみ:あやの妹。まさかの姉妹で登場。170cmオーバーと身長が高く、美白のモデル体型。本当に姉妹か?

れいこ:幹事。特に特徴はなし。

あやは、3人の中で第一印象は一番いいなと思っていて、部屋の暗さも相まってものすごく可愛く見えてきた。

そんな宣言をされたものだからイージーモードだった。

2次会では隣の席で座ると嬉しそうに身を寄せてきた。6人で話しながら、机のしたでは太ももを触られたり、手を絡ませたりしていた。(ちなみにこれを手ックスというらしい。)

手ックスは、「もう今後はあなたのもの」という確認作業。周りがいる中でこっそりといちゃつく興奮は、子供のころ初めて行ったディズニーランドのそれと同レベルだった。今自分がいるココこそがセンター・オブ・ジ・アースだった。

平日にもかかわらず、この時点で終電もなくなり、今日はもうスプラッシュマウンテンに乗るしかないかと期待していたが、2次会が終わるとまさかの3次会が待っていた。男子2人は帰ってしまったので、僕と女子3人で三次会。どういう状況だこれ。

ハッ、ま…まさか…?!

4人で…!?と思っていたがそんなエロ本的な展開はなく、ただただ眠い目をこすりながら他愛もない話で夜を明けた。もちろん手ックスは続けていたのだが…。

あやとその妹とは連絡先を交換し、明け方に会社へと向かった。まあスプラッシュマウンテンは次回乗ればいっかと思い、居酒屋を後にした。

しかし、次のアポイントで思いもよらぬ人生最大のバッドエンドが待っていた・・・

 

次回へつづく

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